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学長挨拶

学長 南 裕子
学長 南 裕子

神戸市看護大学が誕生した1996年は、前年に未曽有の被害をもたらした阪神淡路大震災の爪痕がまだまだ生々しい時でした。わが国では、初めてと言われるほどの多くのボランテイアが神戸市等の被災地に駆け付け、苦悩する被災地の人々と寄り添う支援者の「心のケア」の大切さが認識されるようになった頃でした。そのような状況のなか、本学は復旧・復興過程のひとつの光として、市民はもとより国内外の方々から、ケアの担い手である看護職の育成と看護ケアの研究の拠点として期待されていたのです。つまり開学のときから本学は、社会のニーズの変化に敏感に対応することが求められていたと言えましょう。

あれから23年、地域の人々と協力し合う開かれた大学として歩んできました。学部の卒業生は、保健師・看護師・助産師として保健医療福祉分野で活躍しています。2000年には大学院博士前期課程(修士課程)が開設し、高度な実践力を持つスペシャリストや教育研究者として修了生を輩出しています。また、2006年には博士後期課程を開設し、本格的な研究者の育成をめざし、修了生が大学等の教育・研究機関で活躍しています。

本学の特徴として特記できるのは、先端的医療機関から地域に深く根差した病院や訪問看護ステーション、保健所等行政機関など、幅広い領域で活躍できる優れた臨床家の育成に実績があることです。そのなかには、近隣地域の方々の協力を得て、生き生きとした授業や実習ができることが含まれます。学生や卒業生は「いちかん(市看)」の愛称で母校を語りますが、単科大学ならではの教育と研究の拠点となっていると自負しています。

2019年4月から本学は公立大学法人として、自律して活動する組織に生まれ変わりました。それは、従来から行っている地域連携活動や国際交流活動を、さらに発展させる機会が拡大することでもあります。少子・高齢化の進行に伴い急速に進む人口減、人口の都市集中化、健康格差の広がり、多様な災害の発災、そして、グローバル化の進む社会など大きな変化に柔軟に対応するには優れた看護職の輩出はもとより、研究と地域連携機関としての発展が求められています。

本学は、国際都市神戸の強みを生かしながら地域と深く連携した活動を広げて、その経験を生かしてグローバルに発信することに努力して参ります。

なお、本学はフローレンス・ナイチンゲールが誕生したイタリアのフィレンツェの街並みをイメージした美しいキャンパスであり、ハーブ園からは四季折々の香りが漂っています。看護やケアに関心のある方で実際に専門家として活動したい方々、そして看護学のさらなる探求をめざしたい方々、神戸市看護大学で学び活動してみませんか。皆さまが「いちかん」のドアを叩いてくださることを心からお待ちしています。

2020年1月

学長紹介

学位

  • 博士(看護学)

学歴

1965年3月高知女子大学家政学部衛生看護学科卒業
1982年6月カリフォルニア大学サンフランシスコ校
看護学部博士課程修了

職歴

1970年4月高知女子大学家政学部助手
1974年4月高知女子大学家政学部助教授
1982年4月聖路加看護大学看護学部教授
1993年4月兵庫県立看護大学学長(2003年3月まで)
2004年4月兵庫県立大学副学長・教授
兵庫県立大学地域ケア開発研究所所長(兼務)
2008年4月近大姫路大学学長
2011年4月高知県公立大学法人理事長・学長
2015年4月高知県公立大学法人副理事長・学長
2017年4月高知県立大学大学院特任教授(2019年3月まで)
2019年12月公立大学法人神戸市看護大学学長

所属学会

日本看護協会、高知女子大学看護学会、Sigma The Tau(アメリカ合衆国の看護師名誉学会)、日本看護科学学会、日本生命倫理学会、日本災害看護学会、日本看護学教育学会

その他

  • 日本災害看護学会理事長(1998~2008)
  • ㈳日本看護協会会長(1999~2005)
  • 国際看護師協会会長(2005~2009)
  • 世界看護科学学会理事長(2009)
  • 日本災害看護学会理事長(2011~2014)
  • フローレンス・ナイチンゲール記章受賞(2011)