GRADUATE INTERVIEWS 輝くいちかん生
卒業生インタビュー

様々な現場で活躍するいちかん卒業生3名に、現在の仕事の様子と、
それぞれが感じるいちかんの魅力
“だから、いちかん”についてインタビューを行いました。

西田 碧月

広島・県立広島高校出身
2020年3月卒業・神戸市立医療センター中央市民病院勤務

在学中は茶道部、まほうのハッぱー、コーラルレイン、アロマセラピーサークル、K-Spring Peer(ピアカウンセリングサークル)の5つの部活・サークルを掛け持ち。さらに、シアトルとダナンへの海外看護学研修に参加するなど、活動的な4年間を過ごした。2020年4月に神戸市立医療センター中央市民病院に入職。

いちかんでの4年間で患者さんを観察する力が蓄えられました

大学の実習で当病院のEICU・CCU(救急集中治療室・循環器集中治療室)を見学したのを機に急性期看護に興味を持ち、入職後は希望通り救命救急センター内のEICU・CCUで勤務しています。とはいえ、最初の2年間は新型コロナウイルス感染症の患者受け入れのために部署は閉鎖、感染者の中でも特に重症の人を担当していました。2年目の終わりごろにようやく部署が再開され、現在は3次救急で搬送されてくる重症度の高い患者さんをケアしています。
劇薬を使わないといけないほど切迫し、心電図や酸素飽和度を測定する機器を付けて管理する必要がある人ばかりなので、目が離せません。元気に話せる人はほぼいないため、言葉からではなく脈拍や血圧などの数値からサインを拾い、必要な処置へとつなげなければなりません。いちかんでの4年間で観察すべきポイントを丁寧に教わったことで、状況を分析して判断する力が蓄えられたと感謝しています。
ベッドサイドで一番近くにいる自分が何らかの希望や異変を察知し、「鎮痛剤の流量を変えた方がいいのでは」などとドクターや職場のリーダーに働きかけることによって、「体が楽になったようだな」と変化が見られたときは特にやりがいを感じます。集中治療の現場で必要な知識とスキルをさらに深め、より技術力の高い看護師へと成長していきたいです。

受け持つ患者は1人~3人。「人数が少ない分、『責任を持ってしっかり見ること』を肝に銘じています」

入学前 入学前の画像

おしゃれなキャンパスと実習先の充実ぶりが魅力

実習でいろいろな病院をローテーションで回れる点に魅力を感じました。ホームページを見ておしゃれな校舎にきらめきを感じましたし、祖父母が神戸市民だったので2親等以内が市内在住者なら入学金が半額になる点も、ポイントが高かったです。

在学中 在学中の画像

同じ目標に向かって頑張れる仲間たちの存在

将来の目標も、しんどい思いも共有できるのが単科大学の良さ。みんなも頑張っているのが分かるから、「自分も!」と大変な実習や勉強も乗り越えられました。

卒業後 卒業後の画像

丁寧かつ的確!個人個人に合わせた指導

実習先で毎朝受けていた一人一人への指導が実に的確で!右も左も分からない私たちに自分で考えるよう誘導しつつ、うまく修正をかけてくれた先生方の偉大さが後輩に教える立場になって身に染みて分かるようになり、ますます尊敬しています。

さらに深堀り!

Question 01

看護師を目指した理由

幼い頃に入院した経験があり、隔離されて病室から出られない私を小児病棟の看護師さんたちが気にかけてくれたことが職業として興味を持つきっかけでした。高校1年生の時に高校生向けの病院見学に参加して「性格的に向いているかも」と思い、看護師を目指していちかんに進学。大学での授業やサークル活動などを通して、ますます「面白いかも」となりたい気持ちが膨らみました。

Question 02

海外看護学研修の思い出

海外の医療や保険制度に興味が湧き、2年生の春休みにシアトルに、3年生の春休みにダナンに行きました。
米国は保険非加入者が多く、日本のように気軽に入院したり救急車を呼んだりできないと聞いていたので、実際どんなふうに医療制度が成り立っているのか興味がありました。シアトルの研修ではワシントン大学を拠点に、公立病院や身近なかかりつけ医、老人施設などを見学させていただきました。休みの日などは、同級生と街を観光したりアウトレットに出かけたりと、割と自由に過ごせました。
一方、ベトナムは新興国なので、医療制度だけでなく、医療の質や教育的な部分にも関心がありました。ダナンでの研修は、いくつかの病院を丁寧に見学させてもらったほか、ダナン大学の学生さんと合同で授業を受けたり一緒に保健指導をしたりする機会がありました。また、ダナン大学の看護学生・医学生の家にホームステイさせてもらったので、年齢の近い者同士、交流できてとても楽しかったです!

Question 03

入学を検討している人へのメッセージ

都会的だけど自然も多い神戸の街で、同じ目標を持つ同級生たちと一緒に看護師を目指す4年間は本当に充実していました。とても丁寧に指導してくださる先生ばかりで、就職してますます尊敬しています。4年間で学べることはきっと多いと思うので、ぜひ、いちかんをおすすめしたいです。

大垣 魁斗さんの画像

大垣 魁斗

兵庫・県立星陵高校出身
2022年3月卒業・医療法人社団思葉会MEIN HAUS勤務

在学中は軽音楽部に所属し、ボーカルとベースを担当。「卒業までに部員全員とバンドを組む」ことを目標に、さまざまなメンバーと演奏を楽しんだ。

看護師として必要なものを4年間で身に付けられたと実感しています

もともと親が訪問介護員をしていた影響で福祉の仕事に興味があり、その延長線上で看護師を目指しました。「病院で経験を積んでから訪問看護師に」と将来を漠然と思い描いていたのですが、就職を考える時期に「憧れていたのは患者さんの自宅を訪問してケアを提供することだったな」と目指す看護師像を再認識。ちょうど今の職場が新卒者歓迎の訪問看護ステーションだったので、遠回りすることなく、憧れの世界に飛び込むことにしました。
普段は朝8時半ごろに出勤して職場でミーティングをした後、患者さんの自宅に伺って採血や点滴、入浴介助などのケアをしています。新人なので先輩に同行することもあれば、一人で任せてもらうこともあり、1日4軒ほどを回ってから夕方に職場に戻り、看護記録を入力して帰宅します。
訪問看護は医療と介護の両方の側面があり、まさに望んでいた仕事です。心がけているのは、患者さん一人一人に合ったケアをすること。例えば入浴介助では、手順にのっとって全てを自分がするのではなく、「この人にとって、介助すべき点はどこだろう」と考えて必要な部分だけを手伝うようにしています。また、在宅だと病院や施設のように便利な設備はないので、「自分の体をどう使えば安全な移乗を援助できるか」など、いちかんで学んだ知識が役立っています。4年間、目の前の課題に取り組む中で、看護師として必要な知識や技術が身に付いていったのだと感じています。
1年目の今は、日々ケアをすることで精いっぱい。患者さんからの「ありがとう」の一言がやりがいにつながっています。まずは経験を積み、頼りにされる看護師になりたいです。そして、ゆくゆくは自分で訪問看護事業所を開くことができればという思いも持っています。

アットホームな職場には、5人の訪問看護師が在籍。
全員がケアに当たれるよう、情報を共有しています。

入学前 入学前の画像

コンパクトできれいな校舎が好印象

オープンキャンパスに参加するために初めていちかんを訪れ、「きれいな校舎やな」とまず驚きました。在校生や教員にたくさん質問し、具体的な話を聞けたのは良かったですね。「しんどいけれど楽しい」という雰囲気がしっかり伝わりました。
校舎で特に気に入っているのは、ハーブ園に面した西館のスペース。日が差すと柱が影をつくり、おしゃれ度が増します。また、校舎はコンパクトにまとまっているので、授業間の移動が楽でした!

在学中 在学中の画像

“苦”を共にした分かり合える同級生

勉強に、実習に、大変だった4年間。同じ志を持ち、“苦”を共にしてきた同級生がいたから、くじけそうになった時も乗り越えられました。特に、学年に7人だけの男子学生は心強い存在で、みんな本当に仲良かったです。就職で離れ離れになった今も、連絡を取り合ってつながっています。

卒業後 卒業後の画像

考える力が身に付いた主体的な学び

「自分で考える」が、いちかんの特徴。先生方は一から十まで教えてくれるわけではなく、道筋は示してくれるものの、調べて答えを導き出すのは学生自身なので、考える力が身に付きました。たとえ間違ったとしても、頭ごなしに否定するのではなく、なぜそのように考えたのかを引き出してくれるなど、いつも学生の考えを尊重してくれていました。
また、演習では患者役、看護師役、観察者役と役割分担することが多く、みんなとのディスカッションを通じていろいろな人の考えや視点に触れられたことも良かったです。

さらに深堀り!

Question 01

いちかんを選んだ理由

単純に、家から近かったというのが最初に興味を持ったきっかけですが、オープンキャンパスで先輩方から具体的な話を聞けたのが大きかったです。また、理科の受験科目は生物が必須の看護系大学が多い中、いちかんは化学、生物、物理のどの科目でもOKだったのも大きかったですね。当初は理系の別の学部も視野に入れて化学と物理を選択していたので。

Question 02

部活の思い出

軽音楽部には当時ほとんどの男子学生が入っていたので、先輩・後輩関係なく交流できて楽しかったですね。学内でライブをしたほか、新型コロナウイルス感染症が流行するまでは4年生の卒業前にライブハウスを借りてライブを開催するのが恒例でした。自分たちの卒業時は、コロナ禍でさすがにライブハウスは無理でしたが、会場を学内のホールに移して実現できたのはいい思い出です。

Question 03

入学を検討している人へのメッセージ

看護師になるための勉強や実習は正直、めちゃくちゃ大変です。看護師を諦めかけたことも、大学を辞めたいと思ったこともありました。でも今、私がこうやって看護師になれているのは、いちかんだったからこそ。一緒に頑張っていた周りの友人や、絶対に見捨てず支えてくださった先生方、学内に満ちていたしんどくても頑張れる雰囲気などさまざまな要因が、くじけそうになるたびに乗り越えさせてくれました。看護師を目指す人には、本当にお薦めしたい大学です。

黒岩 愛永さんの画像

黒岩 愛永

高知・県立小津高校出身
2020年3月卒業・神戸市精神保健福祉センター勤務

学生時代は市内で一人暮らしをし、4年間続けた塾講師のアルバイトと学業を両立。3年時に希望通り保健師教育課程に進む。4年時は実習と並行しながら国家試験や公務員試験の対策をするなど夢に向かって忙しい日々を送った

保健師として一人一人と丁寧に向き合う姿勢はいちかんで学びました

保健師になることは、中学生の頃からの夢でした。看護職として、地域の中で住民の皆さんと近い視点で関われる点に魅力を感じたからです。3年前、いちかんでの学びのおかげで夢が実現。最初の2年間は区役所に配属され、1年目は高齢者、2年目は精神障害者の支援を担当しました。
対象者さんが地域で健やかに生活していけるよう、自宅を訪問して家族から話を聞くなどさまざまな情報から本人の理解に努め、必要なサービスにつなげるために奔走。念願だったケースワークの一連の流れを経験できて本当に楽しかったですし、「安心して過ごせるようになった」という声が励みになりました。
今春から精神保健福祉センターでアルコールやギャンブルに代表されるさまざまな依存症に関する業務の担当に。「依存症専門医師相談」にかかってくる電話相談に対応し、必要に応じて医療機関や区役所につないだり関係機関の情報を提供したりと課題解決に向けてサポートするのが主な仕事です。今年4月に開設されたばかりのためPR活動にも取り組んでおり、「今まではどこに相談したらいいか分からなかった」という声を聞くと、まずはつながることができてよかったなとうれしくなります。
精神的な問題を抱えているとなかなかうまく話せないケースが多いので、相談を受ける際にはどんな思いでかけてきてくださったのか、相談者さんの話にじっくりと耳を傾けることを大切にしています。その根底には、相手に寄り添う姿勢や傾聴など、いちかんで学んだ看護の基本が流れており、仕事に生きています。着任して日が浅いため「この対応でよかったのかな」と悩むこともありますが、依存症の専門知識を深め、忙しい中でも一人一人と丁寧に向き合う気持ちを忘れずにまい進したいと思います。

自分のデスクで電話相談に対応。
センター内や本庁で打ち合わせをすることも多いといいます。

入学前 入学前の画像

保健師を目指す仲間と一緒に頑張りたい

第一印象は、おしゃれなキャンパス!特に、正門からの時計台と校舎の組み合わせが印象的でした。高校3年生の時に参加したオープンキャンパスで在学生から「保健師を目指している学生も多いよ」と聞き、それまで保健師志望の人に出会ったことがなかったので、私もここで頑張ろうと決意しました。

在学中 在学中の画像

共に勉強し支え合った友人たち

テストや国家試験の前には、友人たちとラーニングコモンズやお互いの家で一緒に勉強しました。覚えるのが大変な暗記ものは問題を出し合ったり、「今日はここまでやろう!」とノルマを決めてお互いに監視したり。みんなで助け合って頑張ったから、試練を乗り越えられました。

卒業後 卒業後の画像

実習で学んだ内容が今の仕事に直結

神戸で働きたかった私にとって、市内での実習経験は面接で話せるエピソードが増え、就職試験で大きな力に。働き始めてからは、いちかんで実習してきたことと仕事内容が直結していたので、スムーズに仕事に入ることができました。街の様子を知っていたり住民の皆さんと話をしたりした経験は心強かったですね。今でも実習で学んだことをよく思い返しています。写真は保健師教育課程のみんなと卒業前に撮った写真です。

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Question 01

いちかんを選んだ理由

県外に出て新しい環境で勉強してみたいと思っていたので、進学先は最初から県外を考えていました。母が関西出身なので関西エリアで探すうちにいちかんの存在を知り、オープンキャンパスに参加。単科大学で、同じ目標を持った仲間と頑張れるという印象を受けたことと、キャンパスがすごくきれいで魅力的だったのでオープンキャンパスに参加後すぐに決めました。

Question 02

保健師教育課程での実習

4年生の最後に行かせてもらった1カ月間の実習では、自宅で治療中の結核患者さんを受け持たせてもらい、担当の保健師さんと一緒に2回ほど訪問して支援計画の立案などをしました。健康教育では、口の中のフレイル予防として「パタカラ体操」を住民の皆さんに紹介するなど盛りだくさんの内容でしたね。それだけ集中していろいろな経験を積ませてもらえたのはとてもありがたいことだと感謝しています。また、実習中は「何でこう読み取ったの?」など先生から深く質問されることが多く、当時は大変な思いをしたのですが、根拠を持ってアセスメントするための方法を丁寧に教えてもらえたことは今、とても役立っています。

Question 03

入学を検討している人へのメッセージ

先生方が学生一人一人をとてもよく見てくださる大学です。保健師の勉強はもちろん、就職に関しても個別に相談に乗ってもらったり、いろいろな自治体の情報をタイムリーにメールで教えてもらったりと手厚くフォローしていただき、いちかんでよかったなと心から感じています。将来の夢が決まっている人にはぜひお薦めしたいです!