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【総合実習:特別講演】 新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア

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【総合実習:特別講演】 新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア
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【総合実習:特別講演】 新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア
【総合実習:特別講演】 新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア
1.神戸市における新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設について 岩本里織教授
【総合実習:特別講演】 新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア
2.新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設の感染症軽症マネジメントの実際 高田大樹助教
【総合実習:特別講演】 新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア
3.新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における入所患者の支援ニーズと看護 水川真理子特任講師

総合実習:特別講演】

新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における看護ケア

2020年7月20日(月) 10:30~16:00

大学ホールにて本学4年生を対象に特別講演が行われました。

本講演は、パンデミックにおける看護職の活動の実際をタイムリーに教授するもので、卒業前の学生にとって、看護とは何か、対象のニーズや状況にあわせて看護ケアを創造することの意義とは何かについて学ぶことをねらいとしました。

講義担当教員3名からそれぞれの実施内容や実施後の印象などのメッセージは次のとおりです。

1.神戸市における新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設について

今回、実習部会からのご依頼を受けて、新型コロナウイルス感染症軽症者宿泊施設の看護について、総合実習中の学生の皆様に講義・演習を行う機会を持たせていただきました。私が担当した講義では、①新型コロナウイルス感染症の法的位置づけと保健所の対応、②医療崩壊を防ぐための軽症者療養施設の必要性、③軽症者療養施設の概要(施設の概要と入所から退所までの流れ)についてお話をいたしました。 学生の皆さんからの感想を読むと、新型コロナウイルス感染症が、感染症法の2類感染症に基づく対応がなされていること、保健所等で保健師がどのような対応を行っているか、メディアで報道される軽症者療養施設の必要性やその様子について理解していただいたようです。

本感染症については、長期的対応が必要なようです。感染者した方の立場にたって、身体面のみならず、感染したことによる精神的な辛さ、あるいはご家族の思いを看護者として理解していただきたいと思います。今回受講していただいた学生のみなさんが来年4月から看護職として就職後に、本感染症の対応が求められた際に、少しでも役に立つと嬉しいです。

 

2.新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設の感染症軽症マネジメントの実際

新型コロナウイルス感染症の基本的知識についてと軽症者療養施設で実践してきた感染管理や健康観察の実際について、お話をさせていただきました。感染された方の安全と安楽を守るだけでなく、看護職自身や周囲の家族を守るために、適切な情報を得てケアを実践することの重要性を理解していただくことができたと思います。これまで学習してきた知識や技術に止まらず、常にアップデートし応用しながら、対象者に還元することができる看護職になってもらえると嬉しいです。

 

3.新型コロナウイルス感染症軽症者療養施設における入所患者の支援ニーズと看護

隔離環境が与える感染症患者への影響と看護についての講義後、演習では、各学生が事例患者の心身の健康問題を挙げ、具体的な計画を立案しました。講義・演習を通じて、学生は患者が抱える苦悩(身体症状・社会復帰や差別への不安など)を理解して、それらを低減し、回復や社会復帰に向けた支援をする看護の重要性を学ぶことができました。

さらに、支援者(看護師)自身の健康管理として、支援者に生じやすいストレス(使命感と現実の制約との間で葛藤を生じやすいことなど)と対処法の講義を行いました。Withコロナ時代に就職し、感染症患者への看護に携わる機会もでてくることが予測される4年生のみなさまに、本講義で得た学びを実践の場で役立てていただきたいと願っております。

 

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