【教育ボランティア導入授業】健康学習論
授業の概要
- 日時:2019年5月29日(水)
- 対象学生:3年生42名
- 教育ボランティア参加者:30名
- 担当教員:岩本、波田、山下
学生が本科目内で企画した健康教育の発表会に、教育ボランティアの方々はその対象者役としてご参加いただきました。30名の教育ボランティアの方々が参加され、うち8名(26.7%)は初めての方で、22名(73.3%)は2回以上ご参加されている方でした。
今年度の学生が設定した健康教育の対象者とテーマは、労働者の腰痛予防、40~50代の高血圧予防、フレイル予防、子育て中の親の歯周病予防、高齢者の転倒予防などであり、様々なライフステージの方々に向けた内容でした。発表会では、参加された教育ボランティアの方々から多くの質問やコメントをいただきました。発表会後に教育ボランティアの方々に記載いただいたアンケートでは、発表会への参加に対して「満足」あるいは「やや満足」と答えた方は21名(70.0%)でした。また、感想として、「若さと熱心さと向上心を感じて自身も元気を頂きました」、「学生さん達が真剣に取り組んでおられる様子が伝わってきた」、「一生懸命さが良かった。発表に温かみがあった」などの前向きな評価を多数いただきました。また、「人前で話す練習がもっと必要」、「経験をつむことは非常に大事。場数をふむこと肝要!」などの学生への教育的なご意見もいただきました。 発表会後の学生からは、「媒体が参加者全員にもっとよく見えるような細かい配慮が必要だった」、「健康行動につながるような健康教育にすることの難しさを感じた。もっと工夫が必要だった」、「教育ボランティアの皆さんからの質問に応対するために、もっと事前に準備した方がよかった」などの感想がありました。発表後すぐに住民さんからのフィードバックをいただいたことで、ダイレクトに住民さんの反応が伝わり、学生にとっては自分たちの健康教育を振り返る機会になったと思います。特に今年度は、教育ボランティアの方に、学生の発表グループ毎の感想を記載していただき、それを振り返りの授業時間に学生へ返却したことで、教育ボランティアの方々の率直で適切なコメントに基づいた自分たちの健康教育の評価ができ、大変有意義であったと感じています。また、対象者に合わせた健康教育を企画すること、目的の重要性にも気づくことができたと感じています。これらのことを通して、対象者の特性に応じ、根拠に基づいた健康教育・健康学習の企画・実施・評価の一連の過程を学ぶという本科目の目的の達成ができたと思われます。
教育ボランティアの方々には多大なるご協力いただき感謝申し上げます。
授業の様子