2025年度 第3回『もの忘れ看護相談』を開催
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地域の皆さまを対象に、2025年度第3回『もの忘れ看護相談』を10月17日(金)に本学ホールで開催しました。
もの忘れ看護相談は、兵庫県看護協会と協賛で実施するいちかんまちの保健室の活動の1つで、もの忘れや認知症の人とその家族が地域で安心して暮らし続けられるよう、知識の普及啓発のための30分間のミニ講義と希望者に教員が対応する個別相談です。2012年に開設以降、毎年3回~4回開催し、老年看護学分野教員と学生ボランティアである大学院生・学部生により運営しています。
今回は8名の方にご参加いただき、そのうち4名の方がリピーターとなっていただいております。継続して参加してくださる方が増えてきていることは、本活動が地域の皆さまにとって信頼できる相談の場として定着しつつあることを示していると感じています。認知症は一度の相談で解決するものではなく、状況の変化に応じて新たな不安や疑問が生まれてきます。継続的にご参加いただくことで、段階的な情報提供や、その時々に必要な支援をタイムリーにお届けすることができます。また、顔なじみの関係が築かれることで、より相談しやすい雰囲気が生まれ、些細な変化や悩みも気軽にお話しいただけるようになることを目指しています。このような継続的なつながりこそが、地域で安心して暮らし続けるための大きな支えになると考えています。
今回のミニ講義は、「認知症になっても最期まで自分らしく暮らすために」をテーマとし、認知症になっても残っている力を活かす支援の方法、周囲の人が関わる際のポイント、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の重要性について、具体的な事例を用いながらお話をしました。講義中、参加者の皆さまが頷きながら集中してお話を聞いてくださっている様子が印象的でした。参加者アンケートでは「具体性に富んでいた」「どう生きたいか話してみようと思った」等の感想をいただき、参加者の皆さまのお役に立てたことを嬉しく思います。
今後も地域の皆さまの不安や疑問に寄り添えるよう、継続して開催してまいります。次回のもの忘れ看護相談は、11月7日(木)時10時30分~「もし、あなたが、家族が認知症といわれたら」をテーマに開催致します。もの忘れや認知症に不安のある方、ご関心がある方は、ぜひお気軽にご参加ください。教員・学生一同、お待ちしております。なお、ご事情により大学までお越しいただくことが困難な方はもの忘れ看護電話相談を是非ご利用ください。ご予約は、本学までご連絡ください。


