2025年度 第2回『もの忘れ看護相談』を開催
地域の皆さまを対象に、2025年度第2回『もの忘れ看護相談』を6月5日(木)に本学ホールで開催しました。今回は9名もの方にご参加いただき、そのうち4名の方が前回に引き続き、2回目のご参加となりました。ご来学いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
もの忘れ看護相談は、兵庫県看護協会と協賛で実施するまちの保健室の活動の1つで、もの忘れや認知症の人とその家族が地域で安心して暮らし続けられるよう、知識の普及啓発のための30分間のミニ講義と希望者に教員が対応する個別相談です。2012年に開設以降、毎年3回~4回開催し、老年看護学分野教員3名と学生ボランティアである大学院生・学部生により運営しています。
今回のミニ講義は、「認知症の人へのやさしいかかわり方」をテーマとし、認知症についての知識と、認知症の様々な症状の奥にある、本人の思いや考えに心を寄せた関わりについてお伝えしました。参加された皆さまは、真剣にメモを取りながら熱心に耳を傾けてくださり、関心の高さがうかがえました。
認知症の症状が見られ始めると、ご本人はもちろん、ご家族も不安や戸惑いを感じることがあるかと思います。しかし、認知症について正しく知ることで、その行動の一つ一つに意味や意図があることに気づき、より温かく、やさしく寄り添う姿勢を持てるようになります。今回の講義が、少しでもそのヒントとなれば、教員一同大変うれしく思います。
講義後には座談会も開催されました。本活動には、開設当初から地域包括支援センターの保健師の皆さまにもご協力いただいており、今回は看護教員との意見交換だけでなく、地域包括支援センターの保健師との交流も行われました。介護サービスの利用方法や、「神戸モデル」における認知症診断・支援制度など、日常で感じている疑問について気軽にご質問いただける機会となりました。
今後も地域の皆さまの不安や疑問に寄り添えるよう、継続して開催してまいります。次回のもの忘れ看護相談は、10月17日(金)14時~「認知症になっても最期まで自分らしく暮らすために」をテーマに開催致します。もの忘れや認知症に不安のある方、ご関心がある方は、ぜひお気軽にご参加ください。教員・学生一同、お待ちしております。なお、ご事情により大学までお越しいただくことが困難な方はもの忘れ看護電話相談を是非ご利用ください。ご予約は、本学までご連絡ください。