【教育ボランティア導入授業】老年健康生活支援論
授業の概要
- 日時:2014年5月22日(木)
- 対象学生:2年生
- 教育ボランティア参加者:2名
- 担当教員:坪井、清水
5月22(木)、教育ボランティアのAさんに「健やかに老い、生きることの意味~健康に生きる高齢者から学ぶ~」というテーマで講義をしていただきました。
講義にあたりAさんには「私の人生の歴史」、「今私が大切にしていること」、「これからの人生」の3つの柱にそった準備をお願いしました。Aさんにはこれまでも同じ内容の講義をしていただいていますが、過去の学生の感想から詳しく説明を加えた方がよい部分や省略してもよい部分、新たに加えたい内容など、より良い講義となるような工夫を丁寧に考えて講義に臨んでくださいました。時代背景とともに整理されたAさんの生活史や様々な思い出の詰まった写真を使った講義は、Aさんがどのように生きてこられ今があるのかということを、リアリティをもって感じられる内容でした。
学生からは、「これまで年をとることは身体的にも精神的にも衰えていくことと考えていましたが、老いることはマイナスではないことに気づきました」、「『年寄りとはこのようなものだと決めつけることは良くない。人は花火のように一人一人違っているものだ』という話が印象に残りました」、「生活史を聞かせていただくことで、その人の物の考え方やこだわりを知ることができ、その人の生き方からも患者さんの入院生活をどのように援助すればよいかを考えられるのではないかと考えました」、「Aさんの看護という道を選んだことは間違っていないという言葉を聞いて、この道を選んだことを誇りに思うことができました」など、多くの学びと感想が寄せられました。また、戦争の時代を生き抜いたAさんの体験を知り、「自分たちは恵まれた環境にいることを実感しました」と自身の環境を見直し、貴重な体験を語ってくださったAさんに対し尊敬と感謝の気持ちを抱いていました。
Aさんの生き方と学生に向けた暖かなメッセージから多くの学びと活力を得ることができました。また、“健やかに老いること”について、考えを深めることができました。心に響くご講義をしてくださり、本当にありがとうございました。
授業の様子