授業の概要
- 日時:2017年6月23日(金)
- 対象学生:2年生94名
- 教育ボランティア参加者:1名
- 担当教員:池田
2型糖尿病をコントロールしながら地域で活躍されているA氏から、病いとともにある生活、発症から現在に至る療養生活、今後の夢や目標などについて語ってもらいました。内容は、30歳代で糖尿病を発症されてから現在までの療養法の実際、自身が考える糖尿病の原因、生きるうえで心がけていること、今後の目標抱負についてでした。講義では年齢別にライフイベント・治療を記載された資料を用いながら、約70分間お話しされたました。学生はメモを取りながら講義を聞いていました。
講義後の学生のレポートでは、「糖尿病をコントロールすることの大変さがよくわかった」「Aさんは家族だけでなく、地域でも人とのつながりを大切にされていることがよくわかった」「糖尿病は痛くもかゆくもないので、患者さんは受診しないことがわかった。」「糖尿病に負けず、いつも、将来に目標や夢をもち頑張っているAさんはすごいと思った」「毎日、死を意識しているAさんだからこそ、張りの生活を送ることができていると思う」など、糖尿病の怖さや療養生活の大変さを実感しながらも、Aさんが将来に希望や夢を持てるという力や強みに気が付いていました。
また、「Aさんの話しを聞いて、(健康な)私も頑張らないといけないと思った」「看護師は糖尿病の慢性や急性の合併症について知識を提供する必要があると思った」「高血糖が持続しているAさんのような方に受診してもらえるようにするためには、看護師がわかりやすく知識を提供できるようになりたい」など、自分の健康や糖尿病者の看護についても考えることができていました。以上のことから、慢性病者の体験を理解するという授業のねらいは達成できたと考えます。
授業の様子