【教育ボランティア導入授業】慢性病看護学概論
授業の概要
- 日時:2018年6月22日(金)
- 対象学生:2年生95名
- 教育ボランティア参加者:2名
- 担当教員:池田
今年度は、慢性病をもちながら地域で生活されている二人の教育ボランティアの協力を得て、教員がインタビューアーとなり各々のボランティアに病気体験を語って頂いた。質問させて頂いた内容は、発症時の様子・加療のため入院された時のご体験・退院後の自宅での療養生活・発症による家族や周囲の方々との関りや関係性への影響・印象に残った医療者のケアや助言などでした。
慢性病は生涯にわたり病気と付き合っていく必要があることから、慢性病看護では、生活者としてのその人(病者)を全人的に理解することに焦点を置いています。今回、お2人のお話しを聞いた学生は、〈病気により増悪要因や療養法が違うこと・一生病気と付き合うことの大変さを実感・病気をもちながら前向きに生きている力強さ・お一人おひとり考え方や生活が違うことがよく理解でき、実習では病者の話しをしっかり聞くことの大切さが理解できた・急性期とは異なる慢性病の看護のイメージ〉について学ぶことができていました。なかには、「今日のお話しは、一生忘れられないです。」「日頃、実際に病気を体験されている方の体験を聞く機会がないので、今日のお話しはとても貴重な経験になりました。」との感想を書いた学生が複数みられたことは、私にとっても新鮮で、慢性病を日々生きておられるボランティアの語りによる力を改めて実感することができました。
今回、慢性病者の理解を深めるため踏み込んだ質問をさせて頂いたにも関らず、率直に体験をお話し頂きましたお二人には、心より感謝申し上げます。
授業の様子