療養生活看護学領域 急性期看護学分野の佐藤隆平先生が、間質性肺疾患患者を介護する家族の健康関連QOL(生活の質)に関する研究成果を、医学雑誌「Internal Medicine」に発表しました(2025年10月)。
この研究では、患者を支える家族が「誰に相談できるか」が、心身の健康にどのような影響を与えるかを調査しました。約80%の介護家族が相談相手がいると答えましたが、相談相手が医療従事者である場合、活力や精神的健康のスコアが高く、より良いQOLが確認されました。
つまり、医療の専門知識を持つ人に相談できる環境が、介護者の心の健康を支える重要な要素であることが示されたのです。
この研究は、京都大学大学院医学研究科呼吸不全先進医療講座/京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学 半田知宏先生、京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学/国立病院機構京都医療センター呼吸器センター・呼吸器内科 谷澤公伸先生、京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学 平井豊博先生との共同研究として実施されました。
佐藤 隆平(療養生活看護学領域 急性期看護学分野)
「論文掲載ページ:https://doi.org/10.2169/internalmedicine.6106-25(英文)」