教育体制の特徴
本学の教育体制の特徴は、以下のような点です。
①看護基礎教育に基づいた助産師という専門家教育の位置づけ
入学生は看護師国家試験受験資格または看護師免許を取得しているため、看護基礎教育で培われた内容を修得した上で専門性の高い助産学を履修し、スペシャリストとして位置づけた教育を展開しています。また、実習においても看護師資格を有している者であるため、実習施設での実習内容の拡大が許容されやすいため、専門的な実践が経験しやすい状況にあります。
②学生が主体的に学ぶ力を養う取組み
教員や指導者からの一方向の受け身的な学習ではなく、学生自らが主体的に学ぶ力を養えることができるような学習方法である模擬妊産婦、グループワーク、ディベート、ロールプレイを取り入れています。さらに、ウィメンズ・ヘルス実習のなかでは、2日間を学生が自ら自分の興味や関心のある実習場所を探し出して.対象施設と交渉し、実習依頼を行ない,実施を行なっている。この中では、挨拶や交渉術など社会性、自らの目的の明確化やその伝達方法などを論理的に行なう能力、そして行動力などを獲得しています。
③助産師国家試験免許と受胎調節実施指導員の取得
本学の専攻科を終了すると、助産師国家試験受験資格はもとより、母体保護法第15条による受胎調節実施指導員認定講習修了証が取得できる。専攻科学生は看護師資格があるため、カリキュラムの中に「受胎調節実地指導員認定講習」を入れることができます。これは、卒業認定後に「認定講習終了証明書」が発行され、居住地の保健所に申請することで、都道府県知事より受胎調節実地指導員の指定が受けられます。
④助産実践能力強化のために実習時間の充実
助産学実習は病院と助産院で合わせて14週間以上の実習を行なっています。この中で学生は、10例以上の分娩介助を含めて妊娠期から産褥期までの助産ケア、新生児期から生後7ヶ月程度までの乳児ケアを学びます。実習は6月から始まり間に夏期休業・講義期間を挟み概ね翌年1月まで行なっています。
⑤地域に根ざした助産師の育成
助産所実習の中で、助産師の活動の場のひとつである地域において、助産所(有床、無床)を開業し地域に根ざした活動を行なっている助産師を通して、自らの役割やその必要性を学んでいます。さらに、近隣小学校での月経教育や西区との恊働で出産準備教育を実施し、助産師の幅広い活動と多くの人に求められる助産師への期待を体験しています。
⑥継続ケアに重点をおいたカリキュラム
学生は、助産院で分娩を希望している方を3〜4組、実習期間に妊娠期から育児期まで継続的に受け持ちます。この継続事例のうち2組は、妊娠後期〜出産後7ヶ月まで、他の2組は妊娠20週頃〜出産後1ヶ月までの期間受けもちます。妊娠期から受け持つことにより、助産師としてその方のお産に責任をもって受け持つ姿勢と信頼関係の築き方、それぞれの女性・家族のもつ人となりや価値観、生活様式の違いを学ぶとともに、女性の力を引き出すためのケア、自然な出産、女性に寄り添うことなどを体得します。
⑦周産期のみならずウィメンズヘルスを含めたカリキュラム
助産師は、女性の健康に関する専門家であるため、生涯にわたる女性の健康に関する講義とともに、ウィメンズヘルス実習を行なっています。具体的には、女性外来とNICUの見学実習、WHO神戸センターの見学とレクチャーは全員が履修しています。その他の2日間は、学生が自ら自分の興味や関心のある実習場所において実習しています。
