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教育理念と特色

●本学の特色

 ・臨床に根ざした教育研究の展開
看護学は理論のみでは成り立ち得ない実践の科学です。従って、本学と臨床病院群との間の教育・研究の両面にわたる幅広い連携協力関係のもと、実践の場である臨床に深く根ざした教育研究を展開します。

・看護生涯教育の拠点
生涯学習ニーズの高まりに対応し、看護職の専門性の追求や人間としての成熟を支援するため、大学の教育機能の活用を図ります。具体的には、編入学制度や科目等履修生制度を実施します。また、看護関係者や市民を対象に公開講座の開催や図書館の開放等も行います。

・国際化への対応
国際都市神戸に所在する大学として、豊かな国際感覚や高い外国語能力、国際文化への幅広い知識をそなえ、世界の人々の健康の向上に貢献できる人材を育成します。

・他大学との交流
恵まれた教育環境を大学運営に活用するため、教員の連携や学生の交流、施設の相互利用を行っています。

・情報化への対応
コンピュータによる図書管理のシステム化を行うとともに、視聴覚機器の整備や資料の充実を図っています。また、学内LANシステムを整備し、学術情報センターに参画するなど、情報化への対応を進めています。

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●教育研究上の目的

看護学部

 <教育理念>

 本学は、地域社会の保健・医療・福祉に貢献できる看護専門職の育成を使命としている。この使命を果たすためには、次のような理念に基づいて教育を行っていく。

 まず、広い視野と豊かな教養に基づいて、人間を全体としてとらえる力を育てる。これにより、看護の実践に不可欠な、人間の存在や経験の意味を洞察する創造的想像力が形づくられると考えている。

 第二に、学生と教職員との日常的な関わりのなかで、学生のいっそうの人格形成を促すとともに、他者との関わりの進化を支援する。これは、自己の信頼に基づいて、能動的に他者との関係を築くことができ、さまざまな場面でつねによりよい行動をとろうとする倫理的態度が培われることにつながることだろう。

 第三に、看護学の目的である実践への志向性を育み、看護実践に必要な知識や技術とともに、それを支える分析的かつ総合的思考を育成する。これによって、知識や技術を目的に合わせて再構成する力が備わり、創造的想像力や他者と関わる力と相まって、看護実践能力が形成されると考える。最後に、先見性をもって地域社会の健康問題をとらえ、主体的に取り組む姿勢を育む。変化する社会の要請に応えて、つねに良質なケアと新しい看護システムを探求しようとする志向性へと発展することを期待している。 

 <教育目標>

(1)看護専門職としての自覚と責任に基づき、多様な対象者の個別性に対応できる実践能力を開発する。

(2)生命の尊厳と人権の尊重に基づく倫理観を培い、看護者として、保健・医療・福祉の現場で生じる倫理上の諸問題に積極的に取り組む姿勢を養う。

(3)自己への信頼に基づいて、他者との関係を築く力を育む。

(4)他の専門職、とくに保健・医療・福祉従事者との積極的連携・協働を可能にするリーダーシップと協調性を育む。

(5)地域社会への関心を深め、とくに健康問題に関するニーズを把握し、積極的に地域活動に参加する態度を育む。

(6)文化的背景を異にする人々とのコミュニケーション能力を培い、国際的視野に立って看護の課題に取り組む態度と行動力を育む。 

 

助産学専攻科

 <教育理念>

 本学専攻科は、周産期のみならずライフサイクル全般にある女性、乳幼児、家族そして地域社会を対象に、全ての女性に寄りそい、女性の内なる力を信じ、人間性を重視したケア・支援を行う専門職を育成する。

 特に、問題解決能力、判断力はもとより、実践能力を重視した教育を行い、地域に生きる女性とその子どもや家族の継続したケア能力、地域母子保健活動、女性の人権を基盤としたウィメンズヘルスを推進できる能力、助産師として自律し、自立した専門職としての役割を遂行する能力を有する助産師を育成する。

 <教育目標>

(1)地域の母子保健の向上発展を可能にする、地域に根ざした助産師としての資質を養う。

(2)妊娠・出産・産褥期に関する知識・技術の修得のみならず、地域社会で生活する女性、乳幼児や家族を対象とした継続ケアの方法を習得する。

(3)ウィメンズヘルスの観点から新しい助産学の研究的視野を培う。

 

大学院看護学研究科博士前期課程

 <教育理念>

 本学大学院博士前期課程は、地域に根ざした大学院として「21世紀のヘルスケアシステムに対応できる指導・管理能力の開発、高度専門職業人の育成、そして看護研究者・看護教育者の育成」を目的としてきた。なかでも研究者・教育者の育成は開設当初から本研究科の中心的役割としてきた。博士前期課程においては、単に特定領域の知識を修得するにとどまらず、幅広い教養に裏づけられた学識を培い、看護実践に根ざした研究能力の開発に努めている。したがって特別研究(修士論文)においては、すべての院生に看護実践現場からのデータ収集が義務づけられている。これらの研究成果は結果的に臨床看護を含む地域の保健・医療全般に還元できることが期待されている。

 <教育目標>

 (1)21世紀のヘルスケアシステムに対応できる指導・管理能力の開発。

 (2)高度専門職業人としての「専門看護師」の育成。

 (3)看護実践に根差した看護研究者の育成。

 

大学院看護学研究科博士後期課程

  <教育理念>

 これまで学部、博士前期課程をとおして志向してきた実践志向による教育理念を十全なものとするために、これまで本学が培ってきた臨地・臨床との循環型の教育基盤を生かして、実践志向に基づく看護学の構築を目指している。そのためには、看護実践に必要な科学的知見と実践を通して体得される実践知とを統合した看護

の学問体系化に資する教育と研究の推進が不可欠である。このような教育研究を背景として、ますます多様化、複雑化する医療現場の問題点をヒューマンケアの視点から分析・研究し、新しい看護システム及び保健医療システムの構築に資する高度に自立した研究者・教育者ならびに看護管理者の能力開発に努めている。

 <教育目標>

 (1)実践志向に基づく看護学のパラダイム構築を可能にする、創造性豊かな研究者・教育者の育成。

 (2)新しい看護モデルの開発をとおして、地域医療や地域産業との連携および共同研究の中核を担える研究者ならびに指導的実践者の育成。

 (3)医療の高度化・先端化を踏まえた、市民の生命の安全とケアの質を保証する看護の組織化と管理システムの開発、さらに看護政策の行政的企画ならびに推進能力をもった看護管理者・研究者の育成。